インタビュー

日本と上海との医療機関の違い

 海外生活の長期滞在で欠かせないのが「病院」です。生活環境が変わることで体調を崩したり、事故に遭ったりすることも少なくありません。中国ともなれば、環境問題や食品安全問題など、健康に大きく影響する問題が日本でも取り上げられ、よりいっそう不安を抱えてしまいがちです。
日本人が多く生活する上海では、日本人向けの医療施設が充実していると言われていますが、実際に行ってみないとよくわからないもの。日本のクリニックとの違い、注意すべきことなど、できることならば事前に知っておきたいものです。
そこで、日本人医師を多く抱える日系総合クリニック、上海グリーンクリニックを実際に訪問し、マネジメント・営業部長の高瀬重幸氏に話を伺いました!

日本と上海の医療機関の違い

――上海グリーンクリニックの設立の経緯をお聞かせ下さい

もともと岡山県の倉敷成人病センターが母体となっており、海外で活躍する日本人の健康をサポートするために、1983年にシンガポールで最初に設立されました。その後、1991年にロンドンでジャパングリーンメディカルセンターを開設しました。上海では上海瑞金医院グループとの合弁で、2003年に医師2名から始まりました。2013年2月現在、常勤の医師が4名、非常勤が2名、歯科医が2名を抱えています。プライマリーケアとよばれる初期診療、予防接種、健康診断等をやらせていただいています。

――日本のクリニックと上海の日系クリニックで医療の内容に何か違いがありますか?

1a日本と上海との違いというよりも、医療機関の規模によってできる医療の範囲が違います。弊院には入院施設がないので、日帰りや外来で通院できる範囲の治療をさせていただきます。ただし、それは日本でも基本的には病院なのかクリニックなのかという違いですので、目的に合わせて選んでいただければと思います。

――海外生活での病気となると、医療機関の規模に関係なく、何かあればグリーンクリニックのような日系クリニックに頼ってしまうと思うのですが。

そうですね。ですので、最初は弊院に診療に来ていただいて、検査をして、専門性の高いものがあれば、上海の大学病院や専門病院を紹介させていただきます。弊院からアテンドスタッフをつけることもできますし、もし勤務先で契約されている医療サービスの会社があればそちらからアテンドすることもあります。弊院からの場合はアテンドスタッフをつけて、病院の予約、精算の代行等もすべて行います。検査の結果も、後日また弊院で説明いたしますので、何かあればまず総合的な窓口として一度診療に来ていただければと思います。

――例えば小さなお子さんが病気になったときなど、上海だからということで余計に心配になる場合もあると思いますが、家などで処置をした方がいいという場合はありますか?

小さいお子さんは症状が急変することが多いので、その判断はすごく難しいです。これは上海に限らず日本でもそうですが、小児の疾患は6~7割は病院に来なくてもいい症状できていると言われています。ただ、保護者の心配を取り除く、と言う意味でも。心配な場合はまず一度診療を受けられた方がいいかと思います。
『子供の救急』http://kodomo-qq.jp/と言うようなサイトもありますので、インターネットを参考にしてもらうのも良いかもしれません。

――上海で医療機関を利用する上で、日本よりもいい面はありますか?

m海外旅行傷害保険を利用される方は、保険の適用範囲内ではキャッシュレスで受診することができるところが一番のいい面でしょうか。また、弊院にかんして言いますと、日本と上海の違いとは少し異なりますが、一人当たりの診療時間が日本の医療機関と比べると長い傾向にあります。

――こちらでは中国人医師の方もいらっしゃると思いますが、日本人医師の方と何か違いはありますか?

弊院の中国人医師に関して言えば、基本的には日本の医師免許を持っていて、日本で資格を取り、日本の病院で勤務をしたことがある方になりますので、日本人医師とあまり変わらないですよ。

――日本人の中には「日本人の先生がいい」という意見もありそうです。

そういうご意見も少なくはないです。弊院では、日本人医師もしくは日本の医師免許を持っている中国人医師が診療していますが、他の医療機関では全てがそういった日本の医師免許を持った医師が診療しているわけではなく、中国の医師免許で中国人医師の方が診療している場合もあります。そうすると、日本語の発音等の問題もありますし、診療内容や考え方などが違うと感じられることがありますので「日本人の先生がいい」という意見に繋がっていると思います。

■クリニックの設備

充実した医療設備も見学させていただきました。日本のクリニック以上に清潔な院内で、安心して診療を受けられそうです。また、キッズルームもあるので、お子様連れでも安心です。

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海外生活という意識を持って生活する

――上海で生活している日本人の方々に知っておいて欲しいことはありますか。

上海は日本人も非常に多く、暮らしやすい場所であることに間違いないと思いますが、医療面に関しても日本と全く同じというわけではないので、外国であるということの自覚を持った上で生活していただければと思います。海外の医療機関では保険やデポジット等ないと診療を拒否される事も珍しくありません。万一のために海外旅行傷害保険やパスポートのコピーは常に携帯している方が良いと思います。

――日本にいるときと違って、そういった海外で生活をしているという意識を常に持っていた方がいいということですね。

9a色々な面で日本に居る時よりもリスクは高いと思いますので、普段の生活から健康に気をつけていただき、ワクチンで予防できる病気に対しては予防接種を打つとか、健康診断で定期的に体調をチェックするなど、普段からご利用頂ければと思います。

詳しいクリニックデータ→

         

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