日本で最大規模の「ギフト・ショー」を主催する、㈱ビジネスガイド社が、いよいよ中国で見本市を単独で開催します。今回、上海スタイル編集部はギフト・ショーを主催する㈱ビジネスガイド社の芳賀信享社長に、「Gift Show in 上海」について取材を行いました。
ギフト・ショーを中国で
記者:どのような経緯でギフト・ショーを中国へ輸出したのでしょうか。
芳賀信享(以下芳賀):現在のグローバル時代においては、中国、韓国、香港、台湾は人件費の安い生産基地としての役割だけではなく、自国マーケットへ向けての需要も高まり、日本から中国へ輸出することも可能になってきました。私たちはそこに着目して、日本のギフト・ショーを持ってくることにしました。
記者:なるほど。中国はコストを減らすための工場から、魅力的な市場へと変貌したのですね。 それから、上海という場所でプロジェクトをスタートさせた理由を聞かせて下さい。
芳賀:最初は北京を考えていました。しかし北京の代理店が、日本向けには輸出を重視した方が良いと主張したので、他の場所を考えることになりました。そうなると上海ですね。上海に進出している日本企業は非常に多いです。首都という意味では北京が中心ですが、上海には独特の雰囲気があり、トレンドやファッションは上海を通じて中国全土に流れていきます。人口は約2400万、富裕層も多い。そういった魅力から、上海を上陸地点に設定しました。
記者:そういった大都市を足がかりにして、展示会を全国に広めていくことが目標ですね。
芳賀:そうですね。中国の一級都市は18箇所あります。事業を軌道に乗せるためには、一級都市でも、もちろんしっかりとした受け入れ態勢が必要です。そうでなければ商談になりません。それから、政府部門との連携。例えば、上海では上海市政府、蘇州では蘇州市政府との協力がないと、継続させることが難しいですね。展示会のはずが観光旅行で終わってしまう、バイヤーと話もできなかった、では寂しいですから。展示会が終わった後もつながりを持てるようにして、徐々に全国へと広げていきたいですね。
「メイド・イン・ジャパン」を上海から発信
記者:企業が中国に進出するにあたって、当然現地独特の問題にぶつかると思います。中国と日本でギフト・ショーをやるにあたって工夫されていることを教えて下さい。
芳賀:もちろん、中国と日本との文化の違いがでてきます。上陸してみると規制だらけで、なかなか上手く進まない部分があります。現地法人を作って会社を設立する時に、きっちりやりたいことを設定することが大切ですね。例えば、貿易をやりたいのであれば貿易の免許を取る、百貨店をやりたいのであれば小売り卸の免許を取る。それがないと貿易商へお金を払ったり、販売する時に販売権が無いためにお金を払ったり、百貨店では売り場を出す時にお金を払い、売り上げの何割かを引かれると、収支はマイナスになってしまいます。
記者:その場に適した準備をきちんとしないと、様々なコストがかかってビジネスが難しいということですね。
芳賀:だから中国から撤退、という結論になると思うんです。中国でうまくいかない人は、最初の段階からやり方をちゃんと理解していないんですね。そういうことにならないよう、私たちは日本からしっかりサポートしています。私たちと一緒にやれば中国上陸後もお世話することができます。
記者:分からないことをしっかりサポートしてくれると安心できますし、信頼もできますね。
芳賀:私たちの事務所以外に、上海総領事館、銀行や、日系の会計事務所も協力してくれているので、信用のあるところを紹介できるメリットがあります。
日本の良いものが勢揃い Gift Show in 上海
記者:ずばり、今回の「Gift Show in 上海」の目玉は何でしょうか?
芳賀:今回の目玉は日本の良いものが勢揃いするという事です。1つは日本の伝統的なライフスタイルを感じられるもの、例えば畳や和紙、ふすまだとか。それから中国に無いテイストのホームファッションですね。もう1つは可愛らしいキャラクターのグッズです。住まいの中を快適に演出する、そういったものを持ってきたいと思っています。
記者:今回の上海でのギフト・ショーでは「エコ」がテーマになっているとうかがいました。
芳賀:その通りです。例えば、中国では食品衛生法も施行されましたが、数年前までは何も無い状態でした。今では食の安全という意識が浸透し始めていると思います。食品はもちろんそうですが、環境に配慮した製品を広めていきたいと思います。なかでも、ナチュラルライフスタイルを重視した、自然を取り入れた住まいが、これから人気になると考えています。空気清浄機やアロマテラピーなど、そういったものを中国で普及させて、快適な住まいを創っていきたいと思っています。
記者:それでは、上海スタイルを通して社長からメッセージをお願いします。
芳賀:代理商を捜すのか、それとも現地法人を設立して販売していくのか。それから価格設定や、中国に商品を送るための航空便や船便代はいくら、現地ではどのくらいの運送費がかかるのかというコスト面、それから商標。そういった基本的なことをはじめとして全面的にサポートさせて頂きます。株式会社ビジネスガイド社を信頼してぜひともご利用下さい。
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